アフターピルが必要!となった場合、入手方法は4パターンあります。
日本では、アフターピル が必要な場合、医師の診察(処方箋)が必要ですが、「薬局で直接購入する」という方法が、期間限定(2023年11月28日〜)で可能になりました。
それぞれの入手方法別の検索方法をまとめましたので、参考にしてみてください。
あなたに合った緊急避妊薬は入手方法は?方法は4パターン!
クリニック・病院の診察(処方箋の発行) | 薬の受け取り方法 | 支払い | |
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①期間限定 | 不要 ※16歳以上が対象。18歳未満は保護者の同意が必要。 | 薬局でもらう | 薬局現地(お薬代等) |
② | 受診する →対面診療(クリニック・病院に行く) | 受診先でもらう | 現地(クリニック・病院) |
③ | 受診する →オンライン診療(スマホ受診) | 自宅等に配送(1〜2日かかる) | オンライン決済 |
④ | 受診する →オンライン診療(スマホ受診) | 希望の薬局に取りに行く | オンライン決済(診察代のみ)+薬局現地(お薬代等) |
薬局販売ができるようになった背景
- 緊急避妊薬は、海外の多くの国では、処方箋なしで薬局で販売されています。一方、日本は、国の規制が厳しく、処方箋が未だに必要です。
- 海外同様に、薬局販売を可能にし、入手しやすくすべきだという声が高まっています。(参考記事1)
- 国の調査事業として、期間限定で、試験的に薬局での緊急避妊薬の販売を行うことになりました。
- だいたい一つの都道府県で2〜3件くらい、緊急避妊薬を処方箋なしで購入できる薬局が配置されることになりました。
ポイント
- 試験販売は、今後の国の政策に生かすために、利用実態のデータを記録することになっています。
- 服用後のアンケート調査に2回とも回答協力をしたら、謝礼をもらえます。(アマゾンギフト券デジタルタイプ500円分/先着1,000名まで)
- この制度を利用して、緊急避妊薬を購入する場合、年齢確認など身分証明書の提示やアンケートの協力なども必要となりますが、購入履歴が調査目的以外で外部に知らされることはありません。(マイナンバーカード、運転免許証、パスポート、健康保険証等などの提示をしても家族に購入歴が知られることなどはありません。)
- 制度の対象は16歳以上であり、未成年(16歳、17歳)の場合は保護者の同意(同伴等)が必要。
それぞれの入手方法の特徴
1.薬局に行って、処方箋なしで購入する
※電話は夜間は避け、朝8:00〜夜10:00くらいまでが望ましいと思います。
良い点
・その場で確実に薬をもらえる
・現金で支払える
・薬局に行けばもらえるので、診察を受けるより手軽で早い
・アンケート(厚労省の調査に使うもの)に2回協力したら、アマゾンギフト券500円もらえる
不便な点
・制度の対象は16歳以上であり、未成年(16歳、17歳)の場合は保護者の同意(同伴等)が必要
・各都道府県に2〜3件程度しか、対象の薬局がない
・身分証の提示やアンケートに答える必要がある(購入履歴が調査目的以外で外部に知らされることはありません)
・厚労省が行う調査事業であり、期間限定の制度なので、ずっとこの制度が使えるわけではない
※日本薬剤師会のホームページに遷移します。リンク先の画面にアクセスしたら、画面一番下までスクロールして、チェックを埋めて「確認しました」をクリックすると薬局検索画面が表示されます。
2.クリニック・病院に対面で受診して、その場で薬をもらう
良い点
・その場で確実に薬をもらえる
・現金で支払える
不便な点
・地域によっては、近くに婦人科がない場合もある
・休日・夜間対応の場合は、追加料金が発生するケースがある
▼ピルにゃんスタッフが、厚生労働省のウェブサイトを参考に、緊急避妊薬に対応している医療機関を全国で約3000件ほど検索できるようにしました。また、日曜診療/祝日診療でも絞れるので、ゴールデンウィーク、お盆、年末年始などの連休など、空いている医療機関を探すのが難しいタイミングに、きっとお役に立てるはずです。
※ゴールデンウィーク、お盆、年末年始は、「祝日」で絞って検索をしてみてください。
3.クリニック・病院でオンライン診療して、選んだ薬局に薬を取りに行く
良い点
・近くに婦人科がなくても対応薬局があれば、取りに行ける
・薬局なら制服でも行きやすい
不便な点
・受診するクリニックと取りに行く薬局、2箇所の予約を取らないといけないので少し複雑
・オンライン診療の決済の際に、クレジットカードやPayPayなどが必要(薬局での支払いは現金でOK)
薬局に取りに行く場合の流れ
- 薬局予約対応してくれる薬局を探す→薬局に電話して来店予約しておく
- クリニック予約オンライン診療のクリニックを予約する
- オンライン診療予約時間になったら、オンライン診療を受ける(処方箋を送ってほしい薬局名を医師に伝える)
- 薬局へ行く薬局に行って緊急避妊薬を受け取る(お薬の説明を受ける)
4.クリニック・病院でオンライン診療して、薬を宅配してもらう
良い点
・スマホのビデオ通話のみで完結
不便な点
・薬の配達に1~2日かかるので、診療後から受け取りまで時間がかかる
・自宅など、配送されたら困る場合は利用できない
・万が一、再配達になったら間に合わない
・オンライン診療の決済の際に、クレジットカードやPayPayなどが必要
突然の「妊娠不安」…。まずは、誰かに相談したい(メールや電話)
■不安な気持ちをまずは聞いてほしい
■どうしたらいいかわからない
■緊急避妊薬を服用すべきかどうか悩んでいる
■医療機関に問い合わせしづらい事情がある
という場合はこちらにご連絡してみてください。年末年始も相談受付をしている団体です。妊娠不安や妊娠葛藤の専門の女性スタッフが対応してくださいます。
避妊の失敗や性的トラブルは、どんな人でも起こりうることです。自分を責めたりする必要はなく、今、まずは、ご自身の身体のこと一番に考えて、相談をしてみてくださいね。
◎電話相談:年中無休、16:00~24:00(受付は23:00まで)
◎メールでの相談:年中無休、24時間受付
◎面会・同行支援、関係施設や協力団体への紹介も行なっています。
◎医療・福祉系国家資格保持者で構成された相談チームが対応しています。
ホームページ https://nsost.jp/
「同意のない性行為」だった場合、どうしたらいい?
①性犯罪被害の方が、アフターピルを望む場合は、医療費助成により無料となります。
→医療費等の助成・病院の紹介・カウンセリング
https://www.keishicho.metro.tokyo.jp/smph/sodan/shien/higai/support/josei.html
②望まない性的な行為は、すべて性暴力です。まずは、ワンストップ支援センターに相談を。
→電話 #8891(早くワンストップ)
→性犯罪・性暴力被害者のためのワンストップ支援センター一覧
http://www.gender.go.jp/policy/no_violence/seibouryoku/index.html
▼「性的同意」については、こちらをご覧ください。
「知り合い同士の出来事」であっても、モヤモヤする場合、納得がいかない場合は、遠慮なくワンストップセンターに相談してみてくださいね。
緊急避妊薬が必要!となった場合、突然の出来事で、不安になってしまうかもしれませんが、焦らなくて大丈夫。ご自身の状況や地域に応じて受診方法を選べるので、あきらめないで、あらゆる方法を検討してみてください!
※そもそも緊急避妊薬とは?というお薬の情報を知りたい方はこちら