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アンケートから読み取る「妊娠不安」 

アンケート調査で見る妊娠不安とそのきっかけ

#なんでないのプロジェクトNPO法人ピルコンが、「緊急避妊薬 薬局での適切な運⽤のためのウェブアンケート」というWEBアンケート調査を行いました。その中で、妊娠不安を抱えた経験のある女性への貴重なアンケート結果が公開されましたので、一部抜粋して、ご紹介させていただきます。

【妊娠不安とそのきっかけ】の概要
調査概要

調査実施者:#なんでないのプロジェクト、NPO法人ピルコン
調査方法:SNS拡散によるWEBアンケート
調査期間:2020年12⽉4⽇-12⽉20⽇
回答数:9,872人(女性88.1%・男性10.6%・その他1.3%)
回答者年齢構成:10代(3.9%)・20代(35.4%)・30代以上(13.0%)

※SNS拡散によるアンケートですので、事前の知識や問題意識が⾼い層にリーチしている可能性があるなどサンプルの偏りをご考慮いただき、あくまでも参考資料としてご覧ください。

詳しい調査概要は#なんでないのプロジェクトのHPに公開されていますので、詳細はこちらをご覧ください。
この記事ではこの調査の一部分を抜粋して記述しています。

意図しない妊娠に対する不安を感じたきっかけはどんな⾏為ですか?(複数回答可/回答者数1239人)

ネコ氏

一番多いのは、男性用コンドームによる避妊の失敗!コンドームをつけていても、失敗してしまうことは、誰でも起こりうるんだね。
「万が一」のことは、誰にでも起こりうることだからこそ、意図しない妊娠を防ぐための「最後の砦」「Backup plan」である、緊急避妊薬は誰にでも安価でアクセスできるようになる必要があるんだね!

ネコドクター

コロナ禍で感染リスクや外出自粛などの影響で、医療機関への受診控えをされる人が増えています。妊娠不安や避妊の相談だけでなく、低用量ピルの補充も必要な受診なので遠慮なく医療機関に受診してくださいね。

また緊急避妊薬が必要な時、その理由によって良い悪いがあるわけではありません。避妊ができなかった時に自分が悪かった等とは考えず、今、妊娠不安を抱えている自分の事を第一に考えることが大切です。

妊娠不安のきっかけ、それってDVかも?

ネコ氏

妊娠不安のきっかけで、2番目の多いのは「膣外射精」なんだね。パートナーがコンドームをつけてくれない場合は、どうしたらいいのかな?

妊娠不安を抱えて誰にも相談できない方

■それって性暴力/DVかも?
知人による同意のない性行為、パートナーが避妊に協力してくれない、コンドームをつけてくれず膣外射精を強要される場合なども、全て性暴力ですご遠慮なくご相談なさってみてください。
デートDVチェックリスト(エンパワメントかながわ)
誘う人も誘われる人も知っておきたい「性的同意」って何?!(ピルにゃん記事)
性暴力の場合は、無料電話相談#8891(性暴力被害ワンストップセンター)に電話(内閣府男女共同参画局)
チャット相談「Cure time」(内閣府)全国どこからでもお電話が繋がります。

■全国妊娠SOSネットワーク
https://zenninnet-sos.org/contact-list
こちらに連絡して、相談してみてください。専門家が優しく対応してくれます。

押さえておきたい!避妊方法別にみる1年間の失敗率(妊娠率)

「避妊の失敗は誰にでも起こりうること」ですが、実際の失敗率のデータを見てみましょう!

※失敗率とは…100人の女性が1年間その避妊法で避妊をした時に妊娠をする確率です。

ネコ氏

万が一、避妊ができなかった場合、避妊に失敗してしまった場合は、性交後72時間に服用すれば避妊効果のある緊急避妊薬、性交後120時間以内に銅付加IUDを入れるという手段もあるよ。緊急避妊薬に関しては、こちらのページに詳しく説明が載ってるよ。

ネコドクター

避妊は、自分とパートナーにあった避妊方法を選んでくださいね。もしコンドームを避妊のメインとする場合は、低用量ピルやリズム法などを同時に行い、ダブルプロテクト(dual protection)をおすすめします。

今回は、妊娠不安について「避妊の失敗」から考えてみました。
避妊の失敗だけではなく、実際にはパートナーが避妊に協力してくれなかったり、密かに悩んでいる女の子はたくさんいるのではないかと思います。妊娠は1人ではできません。必ず相手がいる問題です。妊娠不安女の子だけの問題にしないことが大切です。ぜひ、周りの男の子にも、このページをシェアしてもらって、素敵なパートナーシップを築ける人たちが増えるといいですね。